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はいくのこみち

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7月の俳句

  紫陽花の導くままに人流れ

  一叢の菖蒲の花のピンとして

  朝顔の今朝の高さを目で測り         (郭公)

  来し方の田植へを語る媼あり

  台風一過隣人の声聞こゆ           (郭公)



  一株の額紫陽花に立ち止まり

  朝顔の競いて伸びる日除け棚

  梅の実の齧る思ひ出裏の山

  広口の梅酒の壜や母想ふ

  夕立ちや濡れても余裕ウォーキング

  梅雨晴れや殺鼠剤をあちこちへ

  梅雨寒や本を抱えて昼寝かな

  暴風雨朝顔の葉のちぎれそう

  台風一過隣人の声聞こゆ

  
# by sora1357 | 2014-06-17 07:40 | 俳句

6月の俳句

  新緑やリニアは滑りぬけてゆく  

  芝桜富士をもひとつ並べたり

  朝顔の双葉にそっと水をやり

  ツンツンと空を目指して麦の秋         (郭公)

  果てしなく続く苗代水の音           (郭公)



  新緑や富士を包みし御神木

  御神木裾にまとひて五月富士

  初夏の谷一瞬の間のリニアカー
 
  濡れ土に双葉を開く朝顔は

  梅雨晴れ間網戸張り替え夫かな
  
  麦刈りの後に現る平野かな

  梅雨入りや日がな一日お茶を飲む

  友来たり新茶談義のとどまらぬ

  
# by sora1357 | 2014-05-13 15:45 | 俳句

5月の俳句

  菜の花や残土の山を覆ひけり         (郭公)

  春うららやかんの音のしゅんしゅんと

  薫風を受けてさきたま古墳群         (郭公)

  連休や埴輪教室溢れさう

  藤棚を見上げる幼きあねいもと



  黄緑の一面覆ひ獣道

  菜の花や残土を覆ふ花の山

  紅白のハナミズキ続く通学路

  じっとりと汗ばむ初夏のウォーキング

  新芽萌ゆる公園で待ち合わせ

  新緑の香ぐわしきかな走る人



  
# by sora1357 | 2014-04-14 11:48 | 俳句

4月の俳句

  二年生行ってきますもおとなびて

  蓮池を覆ひ尽くして花筏            (郭公)

  ふるさとの丘の辛夷を確かめむ         (郭公)

  散る花や敷かれたままの緋もうせん

  キャンバスに描ひたやうな芝桜



  集まりて大きくなりぬ花筏
 

  青空にくっきりとして辛夷かな

  多磨墓地の枝垂れ桜や人だかり

  春爛漫歩き始めた孫娘 

  グーを広げかけたような辛夷

  川面にもなお美しき花筏

  花筏追ひかけてゆく田んぼ道

  花筏幼き昔語り合ひ

  宴の後花びら模様の緋もうせん



  
# by sora1357 | 2014-03-13 20:56 | 俳句

3月の俳句

  初めての小さき靴や春隣              (郭公) 

  犬走り洗ひ流して春の雨              (郭公)

  雪かきや見知らぬ人のありがとう

  春の憂うつ生え際の白髪かな

  日脚伸ぶ夕暮れ時の立ち話



  雪野原歩き歩いてまた歩く

  止んでくれ雨に変われと雪空に

  雪かきの果てしなきかな空仰ぐ

  雪かきのその先までの果てしなき

  サークルの話弾んで日脚伸ぶ

  ドカ雪や温暖の地にドカ雪が

  目の覚めて光の春や気は踊る  

  
# by sora1357 | 2014-02-16 11:15 | 俳句

私、まちのつたない俳句のページです。


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